熱田神宮を参拝
6月某日
熱田神宮を訪れることにした。
午前中だがすでに日は高く、道路を横断するころには汗ばみ始めていた。
東門の鳥居をくぐると、状況は一変した。
参道を覆う大きな木々のおかげで、気温が一気に下がる。外とは別の領域なのだと感じることができる。
歩みをすすめると、樹齢1000年を超える大楠が見えてくる。
手水舎の横で、大楠が迎えてくれた。樹齢1000年以上の大楠は、枝を大きく力強く広げ、青々とした葉をつけている。その力強さにしばし見とれる。
建物はどうしても建て直さざるをえないが、木だけは変わらずに同じ場所に立っている。この大楠は織田信長をはじめ数々の偉人が見てきた、あるいは逆に見守ってきたのかもしれない。そんなご神木をみられることは、由緒ある神社に来る醍醐味の一つといえる。
きっと力をいただけたと思いながら本殿に向かう。
熱田神宮は、熱田大神を主祭神に、相殿神には、天照大神と素戔嗚尊、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命を祭っている。熱田大神は、草薙神剣を御霊代・御神体にされている天照大神のことだそうだ。
何度かきているのに今回、きちんと調べてみるまで気づかなかった。恥ずかしながら、草薙神剣そのものを祭っていると勘違いして祈っていた。祈る相手を知らないのは失礼で、よくないなと反省した。
今回は、嫌なことを断ち切って、厄をはらっていただきたいと熱田神宮を訪れた。
しっかりとご祭神を意識して参拝を行った。
見上げるとよく晴れて青空が気持ちいい。暑ささえなければ最高なのだが...
社務所で御神印をいただく。振り返ると、特に祭事がないときにきたのに、ひっきりなしに人が訪れていた。さすが指折りの著名神社だと感じた。
その後、宝物殿と草薙館にも立ち寄った。特に草薙館の刀の数々には圧倒された。神剣を祭る神社にふさわしい博物館であった。
最後に、別宮八剣宮と上知我間神社も参拝した。こちらはあまり人がいなかったが、上知我間神社は初えびすの時には、商売人の皆さんが押し寄せるようだ。今の職業的にはあまり繁盛しない方がよいので、個人的な財運向上だけを祈ってみた。
移動して、デパ地下で夕食のおかずを買って、小旅行を終えた。
心身ともに充たされた休日であった。